ミディアが支援する、中国のでっち上げウイルス「代替現実」による情報戦争に苦戦する米国

03.22.2020.

シェアする

Geostrategy-Direct / March 17, 2020

Dossier: Chinese propaganda

ソビエト連邦が冷戦中に極めた虚偽情報テクニックを採用することで、中国は武漢コロナウイルスに関する世界的な認識を塗り変えようと躍起になっている、とアナリストは言う。

中国共産党 (CCP) は「12月以来起こった実際に起こった事実とは根本的に違う代替現実を作り上げるための」ウイルス宣伝工作に着手していると国務省のグローバルエンゲージメントセンターのリー・ガブリエル局長がワシントンタイムズに語った。

米国のマイク・ポンペオ国務長官は、中国共産党を名指しにして、新規コロナウイルスが最初米軍によって中国で広められたと主張する宣伝工作拡散経路を介して広められた意図的なデマを取りやめるよう要請した。ポンペオは中国共産党の外交担当大臣である楊潔箎 (Yang Jiechi) にこの内容を電話で通達した。

この中国の宣伝工作により「独自の広報メッセージの発信と外交努力を可能な限りあらゆる範囲で活性化して対応することを余儀なくされ、情報発信者が事実に基づいた情報を入手できるようにすることで、地元聴衆に宣伝された嘘の情報に対応せざるを得なかった。」

外国の虚偽情報の使用を研究した元米国政府高官、クリスチャン・ホイトン (Christian Whiton) は、米国は「中国の嘘にスポットを当て、なぜ彼らが偽情報に頼っているのか、そしてそれが習近平政府の安定性について何を意味するかを人々に問わせる絶好の機会を逃している」と述べた

中国の国営メディアが宣伝工作をしようとしている事の一つは、ウイルスが米国で発生したということである。

「この嘘を吐き続けている中国国営の報道機関から今日使用されているいくつかの記事を考えると、これまでの措置は何の影響も与えていないようだ」と元太平洋艦隊情報局長であり退役海軍大佐のジム・ファネルは語った。「我々の広報外交は冷戦後の米国情報機関の撤廃から全く回復することができないままであり、未だに混乱した状態である。」

ハドソン研究所の中国アナリストであり、ドナルド・トランプ大統領の非公式顧問であるマイケル・ピルズベリーは、中国軍は冷戦中にソビエト連邦から学んだ虚偽情報テクニックを利用して、米国陸軍がAIDSを製造したと主張する虚偽の報告書もその中に含まれていたことが、米国政府高官によって発見されたと述べた。

「最初に公開されたストーリーが、(真偽は兎も角として)第一印象を与えることができる、という社会科学理論がある」とピルズベリーはフォックスニュースで述べている。「これが、中国がやっていることのように思える。」

ピルズベリーは、中国はまた、コロナウイルスを中国ウイルスまたは武漢ウイルスと呼ぶことは「人種差別主義者」であるという論議を推進しているとも述べた。

ワシントンタイムズの安全保障アナリスト、ビルガーツは、武漢は「コロナウイルスを研究することで知られている中国で唯一の高度な安全対策が施された生物学研究所がある場所であることから、ウイルスはそこで感染した労働者または、そこから販売された実験動物を通じて研究室から漏れた可能性があるという疑念を呼んでいる」ことを指摘した

中国政府の上級科学者である鐘南山 (Zhong Nanshan) は、2月下旬の記者会見で、このウイルスは中国から始まったものではない可能性があることを最初に仄めかした。中国外務省報道官の趙立堅 (Zhao Lijian) は、ウイルスが米軍によって中国に持ち込まれたとツイッターで陰謀説を宣伝した。

「武漢に疫病をもたらしたのはアメリカ軍かもしれない。」

彼は、ロシアの虚偽情報を広めることで知られるカナダの出版物の中にある、米軍が中国でウイルスを拡散させたと主張している記事を読むことを人々に勧めた。「透明性をもて! データを公表しろ! 米国は我々に説明責任を負っている!」とツィートした。

中国の南アフリカ大使はこの投稿を再ツイートし、このウイルスがいわゆる「中国製」ではないという「さらなる証拠だ」と主張した。

国務省が発表した声明によると、ポンペオは「COVID-19の責任を米国に転嫁しようとする中国の試みに対し米国は断固として抗議することを表明した。」「長官は、今は虚偽情報やとっぴな噂を広める時ではなく、すべての国がこの共通の脅威と一致団結して戦う時だと強調した。」

国営の中国テレビによると、楊はポンペオに、コロナウイルスに対抗する努力をしている中国を中傷しようとするいかなる試みも「成功しない」と語ったことをロイターが報じた。この中国の上級外交官はまた、ポンペオが言ったことは、ウイルスと戦っている中国の努力を侮辱しようとする米国の政治家による試みであるとして、特定はしなかったもの報復すると脅しをかけた。

フロリダ共和党のマルコ・ルビオ上院議員は、「これは自分のイメージを保とうとする中国の冷笑的なキャンペーンの恥知らずな新たなチャプターだ」と呼んでこれを糾弾した。

「アメリカは、このパンデミックで苦しんでいる、特に中国を含む、すべての国を支援するために働いてきた」とルビオは Breitbart.com の論説で述べた。 「しかし、我々は、北京の嘘が経済の衰退と世界中の人びとの生命を脅かしていることを黙って見過ごすことはできない。」

ホワイトハウス国家安全保障顧問のロバート・オブライエンは、コロナウイルスの突然大流行の初期段階における中国の対応について、ヘリテージ財団での発言に対しての厳しい批判した。

オブライエンは、この新しい病気を扱うためのベストプラクティスをしたのではなく、「この武漢での大流行は隠蔽工作だった」と述べた。このウイルスを公表しようとした医師は投獄されたか沈黙させられた、と彼は付け加えた。

「そのため世界が対応するのに恐らく2か月遅れてしまったし、その2か月があったら、中国で起こったことと現在世界中で起こっていることを劇的に抑制できたであろう」とオブライエンは言う。

戦略的コミュニケーションを担当した元国家安全保障理事会のスタッフであったリッチ・ヒギンズは、世界的なパンデミックの全ては、中国共産党が最初の発生を隠蔽しようと試みたことと海外からの専門家の入国を拒否した結果であると述べた。

「米国政府は、現在の状況における [共産党] の過失をアメリカ国民、中国国民及び国際社会に対し断固として公表しなければならない、さらに、米国政府は、この危機の間に中国共産党の発言をオウム返しに繰り返しているだけのメディアに対して米国の利益に目を向けるよう呼びかけなければならない。」とヒギンズは語った。