ジョン・ボルトン強硬路線、もはやトランプ戦略には無用の長物か、、、

11.11.2019.

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World Tribune / September 11, 2019

2018年4月、ジョン・ボルトンを国家安全保障問題担当大統領補佐官として起用6週間後、ドナルド・トランプ大統領は米国をイランとのオバマ時代の核協定から切り離し、それ以来何度もテヘランに制裁を課した。

アナリストは、協定取引から撤退することを強く支持するボルトンが国家安全保障顧問としての初期在職中にトランプに大きな影響を与えたと言う。

John Bolton. / Photo by Gage Skidmore / Creative Commons / CC BY-SA 2.0

しかし、タカ派のボルトンはまた、イランの政権交代を推し進めており、トランプは徐々にボルトンの強硬路線に対して距離を置いて来た。

彼の解任を決定的にしたのは、9/11記念日の前日にキャンプ・デイビッドにタリバン指導者を会談の為に招待するというトランプのアイデアにボルトンが反対したとの報告を受けたことによるのかもしれない。

「大統領は、自分に意見に反対でも、大統領の前でそれを議論することを望んでいる、、、しかし、政策を決定するのは大統領です。」とホーガン・ギドレイ副報道官はFox Newsに語った。

「米国の軍事介入と政権交代推進の政策案を好むボルトンのネオコンサーバティブ主義への傾倒は、当初、イランと北朝鮮に対する政権の圧力キャンペーンの重要性を訴えた。しかし、それはまた、望ましくない紛争地帯から米軍を撤退させ、外国には世界の安全保障により多く責任を果たすよう促し、更に同盟国には防衛費を負担するよう説得をするトランプ氏の願いと衝突した。」とワシントンタイムズ紙、ガイ・テイラーは9月10日の分析に記した。

元ロシア・韓国大使と元NATO副事務総長を務めたアレクサンダー・バーシュボウは、ボルトンの退任について、「ボルトンの‛全てか無か‘という北朝鮮の非核化プロセスから、より現実的で段階的なアプローチにつながるかもしれない。規制緩和に向けた‛全てか無か’のアプローチが、三度に渡るトランプ・キム首脳会談開催にもかかわらず、膠着状態を招くことになった。」と述べた。

トランプがボルトンを解任するのは時間の問題だったとバーシュボウは付け加えた。「それでも、タイミングとは皮肉なもので、ボルトンが懐疑的であったタリバンとの交渉をトランプが解消した後に訪れた。(トランプは「私がそう言った。」と(ボルトンから)聞かされるのを嫌ったのかもしれない。)

トランプがボルトンを解任したことで、マイク・ポンペオ国務長官とマイク・ペンス副大統領が「ホワイトハウスに直面する多くの外交政策課題に関わる影響力を行使するための段階をクリアーした。」とテイラーは説明する。

国家安全保障アナリストは、ボルトン解任が、北朝鮮との新たな「実務レベル」交渉と段階的なアプローチへの道を開くことができると信じる。-「このかつて国務省が提唱したように思えたステップバイステップのアプローチは、平壌が‛全てか無か’のディールを受け入れるかいなかというボルトンの要求によって断念せざるを得なかったのである。」とテイラーは言う。

ポンペオの「ティーパーティーに支持されたスターとしての下院議員の経歴は、特に大統領の‛アメリカファースト’の外交政策を推し進め、それを着実に実施することにおいて、トランプ氏と近く仕事をすることにより精通している。」と更にテイラーは言及した。

ボルトンの正式な代替として言及された最初の名前の一人が、ポンペオの使節で北朝鮮と会談を行い、ポンペオの緊密な政治的朋友でもあるスティーブン・E・ビーガンだった。

ボルトンの失脚とポンペオの台頭は、今月ニューヨークで世界の指導者が集い開催される毎年恒例の国連総会の時に訪れた。

国連会議でトランプとイランのハッサン・ロウハニ大統領の間で、先例を破る会談が持たれるかどうか9月10日に尋ねられ、ポンペオは、「勿論」とだけ答えた。

テヘランを抑制するためのより良いディールを成立するために「大統領は、前提条件なしで(イランの指導者たち)に会う用意があることをはっきりと明確にした。」とポンペオは語った。

ある共和党関係者は、そのような会談に対するボルトンの反対姿勢が、彼の解任の促進要因であるとAP通信に語った。

ケンタッキー州共和党員で上院外交委員会のメンバーであるランド・ポール上院議員は記者団に対し、トランプ氏は、「彼は政権交代支持派ではない。」ということはずーと長い間周知の事実であることは明確である。と語った。

「彼は、北朝鮮について、イランについてもそう語り、あなたが知っているように、ボルトンは世界中の政権交代を求めて非常に騒々しかった」とランド・ポールは語った。「問題は、世界中の政権を軍事的に倒すことで、民主主義に取って代わられるだろうと信じる単純な視点にある。」と述べた。

下院常任情報委員会の委員であるカリフォルニア州民主党員のジャッキー・シュパイアー議員は、トランプとボルトンは「水と油」に似ているが、「大統領とポンペイオ長官との関係は非常に強い」とCNNに語った。

ポンペオは、元補佐官達が話す、政権内で仕事をする上で、日常茶飯事になっているおしかりを受けることは今までは免れて来ているようである。

「私は誰とでも議論をする。ポンペオ以外は、、。ポンペオとは今まで論争したことはないと思う。」と、トランプは2018年のニューヨーク・マガジンのインタビューで語った。